映画”ムッソリーニとお茶を”を見て!見て良かったと感じさせる映画です。

これは、厳密に言えばイタリア映画ではありません。言語はほとんど英語、でも監督もイタリア人だし、ロケ地もフィレンツェとサン・ジミニャーノ!みなさんもよーくご存知の場所です。

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監督は、イタリア人、フランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli) で、1998年、イギリスとイタリアの共同制作です。

この映画がなぜそんなに良かったかというと、映画の背景にある戦争というもの、それにも負けず、自分らしい生き方を主張する英米の女性達、中でも、自由奔放だけど実は”善い人”のエルサの魅力、そしてルカが成長して、彼女達と関わりながら、戦争に自らもレジスタンスの一員として参加していく過程や、彼女達が外国人でありながら、イタリアの文化遺産を心から愛し、命がけで守ろうとしたこと、ルカの淡い失恋、etc. のすべてです。

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あのフィレンツェやサン・ジミニャーノもムッソリーニの時代を生き残ってきたんですね。前回ご紹介した”二人のトスカーナ”でも、第二次世界大戦が時代背景になっていて、あの映画では、ドイツ兵がもう敗戦が明らかになって、引き揚げて行くときに、本当に酷いことをやって去って行きました。

”ムッソリーニとお茶を”では、やはりドイツ兵が引き揚げていくときに、文化遺産であるサン・ジャミニャーノの塔をどういう理由か知りませんが、爆破しようとしました。そのときに彼女達が、命がけで守ったのです。このシーンでは、本当に感動しました。

それと、イギリス人たちがウフィツィ美術館内でお茶を飲む様子とかは、とても面白かったです。最初、イギリス人のリーダー的な女性が、夫の元英国大使の知り合いだったムッソリーニに、フィレンツェにおける安全を直訴しに行きます。そのときは、ムッソリーニは彼女とお茶を飲み、安全を約束しました。彼女はそのときの写真をまるで、水戸黄門の印籠のように、いつもイタリア人に見せるのです。(これが、映画のタイトルになっています。)

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その後、ムッソリーニはイギリス人女性との約束なんて、すっかり忘れていたのに、彼女は最後の最後まで、ムッソリーニから特別扱いを受けていると思っていました。でも、本当は誰だか分かったときに、今まで軽蔑していた、金持ちで奔放なアメリカ人を助けようと思いました。色々な人物がでてきますが、それぞれ個性的で魅力的です。

監督自身がこの映画の主人公のルカだったわけですが、ここに出てくるイタリア人男性はどれも、見た目だけの”くず男”です。まるでマルチェロ・マストロヤンニのように、伊達男という感じの髪型とスーツを着て、女たらしで無責任なルカの実父。エルサをすっかり騙し、彼女の命を奪ってまで、彼女の全財産を盗ろうとする二枚目の弁護士。監督は自らイタリア人でありながら、イタリア男性を嫌いなのでしょうか?!

それと、ルカの淡い初恋の相手は、亡き母の友人だった、エルサでした。彼女が悪いイケメン弁護士に騙されていることを知りながら、何もできなかったルカは、最後には彼女の国外脱出を助けました。エルサはユダヤ人で、財力で同胞も助けていましたが、最後には自分の命が危なくなっていたのでした。

もし、みなさんも、チャンスがあったら、是非見てください!本当に面白くて、質の高い映画だと思います。

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この記事へのコメント

m from Ohta-ku
2009年08月30日 18:26
そういう映画だったんですね。
今度機会があったら見てみます。
それぞれの国の監督が自国の人間をどう描くかっておもしろいですよね。
夏前にウディ・アレンの「恋するバルセロナ」を見たのですが、あの映画の中でアメリカ人男性が本当に魅力のないつまらない人種として描かれていて興味深かったです。
2009年08月30日 20:40
mさん、”恋するバルセローナ”ですか?まだ見たことはありません。わたしも今度見てみますね。映画には監督の人生観が現れますよね。
アラワールド
2009年08月30日 21:30
私もこの映画を観ましたよ。
ちょっと前にですが、観終わったときに満足感のある映画でした。
シェールを始め、マギースミスやジュディ・デンチなど演技派たちが見事でした。
イタリアへ行く前に観たので、もう一度観るとまた違うかも知れませんね。

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