聖なる街エリチェの山頂にあるヴィーナスの城の秘められた歴史とは!!(エリチェ写真集No.3)
750メートルの山の上に紀元前8世紀に作られた街エリチェは今も中世のまま時間が止まったようです。日本では知られていませんが、結構観光客も来るので、小さなホテルやレストラン、土産物屋もそれなりにあります。
山頂にあるヴィーナスの城(Castello di Venere)は、完全に遺跡というか廃墟になっていて、管理する人もいません。そもそも最初は、豊穣のシンボルとしてヴィーナスを祭る土着信仰の寺として建てられたようです。
みなさん、ご存知のように、地中海の真ん中に位置するシチリアの歴史は、古代ギリシア、カルタゴ、ローマ、8世紀にはアラブ人、11世紀にはノルマン人、その後ドイツ、フランス、そして13世紀から19世紀までは、何とスペインの支配下という具合に、非常に複雑です。
上の写真中央の井戸にご注目ください。以前は、この場所に貯水池があったそうです。
このエリチェも例に漏れず、支配者がどんどん変化していったのです。よって、このヴィーナスの城も、15世紀には軍事目的の要塞として利用され、その後は牢獄とされました。美の女神ヴィーナスの城が牢獄なんて、本当に罰当たりな利用方法ですね!
この辺りからは、昔のコイン、石に刻まれた碑文、銅像、器など、沢山興味深いものも出土しています。また、牢獄の時代に使われた足かせや鎖なども残されています。昔は、この城から下の街まで通じる秘密のトンネルがあったという言い伝えもありますが、まだトンネルの入り口が発見されていません。色々秘密のあるヴィーナスの城です。
ここからの眺望は本当に素晴らしく、トラパニの街と塩田ばかりでなく、海に浮かぶエガディ諸島の島々までよく見えます。エガディ諸島のファビニャーナ島は以前ご紹介しましたが、本当に美しい島でした!
この街の道路は古代ローマのような、石畳の道です。
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山頂にあるヴィーナスの城(Castello di Venere)は、完全に遺跡というか廃墟になっていて、管理する人もいません。そもそも最初は、豊穣のシンボルとしてヴィーナスを祭る土着信仰の寺として建てられたようです。
みなさん、ご存知のように、地中海の真ん中に位置するシチリアの歴史は、古代ギリシア、カルタゴ、ローマ、8世紀にはアラブ人、11世紀にはノルマン人、その後ドイツ、フランス、そして13世紀から19世紀までは、何とスペインの支配下という具合に、非常に複雑です。
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このエリチェも例に漏れず、支配者がどんどん変化していったのです。よって、このヴィーナスの城も、15世紀には軍事目的の要塞として利用され、その後は牢獄とされました。美の女神ヴィーナスの城が牢獄なんて、本当に罰当たりな利用方法ですね!
この辺りからは、昔のコイン、石に刻まれた碑文、銅像、器など、沢山興味深いものも出土しています。また、牢獄の時代に使われた足かせや鎖なども残されています。昔は、この城から下の街まで通じる秘密のトンネルがあったという言い伝えもありますが、まだトンネルの入り口が発見されていません。色々秘密のあるヴィーナスの城です。
ここからの眺望は本当に素晴らしく、トラパニの街と塩田ばかりでなく、海に浮かぶエガディ諸島の島々までよく見えます。エガディ諸島のファビニャーナ島は以前ご紹介しましたが、本当に美しい島でした!
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